相続は、必ず揉める。
相続は、争族だ!とか争続だ!とか言われます。
何故、相続は揉めるのでしょうか。
とある家族法の教授の先生が、その理由をこう述べておられました。
「家族には、ヒストリー(歴史)がある!」からだと・・・
例えば・・・
あの時、お兄ちゃんは自転車を買ってもらえたのに、自分はおさがりしかもらえなかった・・・
あの時、弟は大学に進学させてもらえたのに、自分は高校を卒業して働かされた・・・
あの時、妹は可愛い洋服を買ってもらっていたのに、自分は何も買ってもらえなかった・・・
あの時、お姉さんは東京に出て行ったのに、自分は実家を出ることを許してもらえなかった・・・
周りからすれば、些細な出来事かもしれません。
しかし、当事者にとっては重い歴史なのです。
相続は、今までの積み重なってきた歴史の最初で最後の精算の場となるのです。
そこに経済的な合理性を挟む余地はありません。
なぜなら、「モノ」より「思ひ出」なのですから・・・
親として、自分たちの想いをきちんと子供たちに伝えておくべきでしょう。
もちろん、エンディングノートという形でも構わないと思います。
何か一言でもあれば、親の気持ちが分かるものが残っていれば・・・
どんなに救われたお子さんがいらっしゃることでしょう。
揉めることのない親族間の争いに巻き込まれることなく、平和に暮らせたお子さんがいらっしゃることでしょう。
まずは、お子さんと昔の出来事について、思い出話をしてみてはいかがでしょうか。
子と語り合うということも、立派な「終活」です。
何か困ったことがあったら、お気兼ねなくご相談ください。